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高いからこそ慎重に
お葬式の費用のほんとうの相場は、日本消費者協会の調査が出した全国平均236万円という金額ではなく、もっと低めの150〜180万円くらいだということは、「葬儀費用の目安」のところで触れました。
しかしそれでも、100万円を大幅にこえるわけですから、「安い」とはとても言える金額ではありません。
普通のサラリーマンなら100万円をこえる買い物は、一生のうち、車と家くらいでしょう。
それ以外では、そんなに大きな金額の買い物はほとんど無いのです。
つまり、「お葬式」というものは「高い」ものなのです。
だからこそ、それだけの金額を出す買い物だからこそ、いい加減な買い物をして欲しくないのです。
車を買う時に、すべてセールスマンの言いなりになりますか?
家やマンションを選ぶ時、営業員の言うがままで決めてしまいますか?
お葬式も同じです。
じっくりと話を聞き、慎重に考えてお葬式を行って欲しいのです。
費用のかなりの部分が人件費
でもお葬式は、なぜこんな金額になるのでしょうか?
実はお葬式の費用の、もっとも大きい部分は、人件費です。
見積書を見ると、はっきりと「人件費」と書いてあるケースは少ないですが、祭壇料と呼ばれる費用の一部、基本料金と呼ばれる費用のかなりの部分が、人件費にあてられています。
どんな小さなお葬式でも、葬儀社は最低3〜4人のスタッフが3日くらいの間、つきっきりになります。
「いや、うちのお葬式では、2人だったよ」という人もあるでしょう。
しかし本当は、遺族と接しているスタッフ以外でも、会場を手配したり、会場の準備をしたり、祭壇を組み立てたり、料理や香典返しを準備したり、駅からの道で参列者の案内をしたり、霊柩車を運転したり、いろんなスタッフが関わっているのです。
こうした人たちをのべ人数で計算すると、最低でも10人が関わっていると言えるでしょう。
近所の人に手伝ってもらうかわりに
30〜40年前くらいまでは、こうしたことは、すべて隣組や近所の人たちがやってくれていました。
ただ最近では、地域の関係が希薄になっていると同時に、「手伝ってもらう」ことを負担に感じる人が増えてきました。
近所の人に「手伝ってもらう」くらいならば、お金を払って、葬儀社にやってもらったほうがいい、と。
お葬式の費用のかなりの部分は、こうした「面倒なこと」を、代わりにやってもらうための費用だということも、憶えておくといいでしょう。 |